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各PC、構成更新。(2018/11)

  • Posted by: おりおん
  • PC

前の記事で記載したように無事にCore i9-9900K他の各種パーツを確保できたので、各PCの構成更新を開始。

まずは、メインPCであるYuiの構成更新から着手。Yuiについては、そろそろ前面からUSB3.1 Type-C接続を行いたいと考えていたため、ケースもDefine R6 USB-Cへ交換することにしていた。このため、これまでの構成更新で行っていた作業の一部を後回しにすることができ、少しだけ手間が省けた。これまでのようにケースを流用する場合は、各パーツをケースから取り外した後で各パーツと各ファン・ケースの清掃を行い、同じケースに改めて流用するパーツ類と新しいパーツ類を取り付ける、という手順になっていたが、今回はケース自体も交換するので、旧ケースから流用する各パーツを取り外し、各パーツの清掃を行った後、新ケースへ装着、という流れであった。今回はパーツ構成が大幅に変わるのでWindows10の再インストールを行うことにし、一旦、各種バックアップを取ってから作業を開始。流用するパーツの取り外しと清掃を行い、流用するパーツと新しいパーツをDefine R6 USB-Cへ取り付ける作業を行っていったのだが、新しいマザーボード ROG MAXIMUS XI HERO(Wi-Fi)の取り付けに少し苦戦してしまった。素直にDefine R6 USB-CへROG MAXIMUS XI HERO(Wi-Fi)を取り付けようとするとマザーボード上のネジ穴とDefine R6 USB-Cの六角スペーサーとの位置が合わないのだ。これの原因は程なく判明。Define R6 USB-Cはマザーボードを固定するための六角スペーサーがあらかじめ取り付けられているのだが、マザーボード中心部分の一カ所だけには六角スペーサーではなくスタッド(?)が取り付けられている。このスタッドにはネジ穴の代わりに出っ張りがあって、出っ張りがマザーボードのネジ穴に直接はまり込むようになっている。ROG MAXIMUS XI HERO(Wi-Fi)の中心部分のネジ穴にスタッドを合わせると、他の六角スペーサーとマザーボードのネジ穴がずれてしまい、マザーボードを固定できなくなっていた。Define R6 USB-Cの付属品の中に六角スペーサーがあったので、スタッドを取り外して六角スペーサーを取り付けることで、マザーボードを正しく固定できるようになった。

Spacer-Stud

六角スペーサー(左側・金色)とスタッド(右側・黒色)。
六角スペーサー左側のネジ穴に取り付けられていたスタッドを
六角スペーサーへ置き換えた。

各パーツの組み込みが終わったので、Yuiの環境を再構築するためWindows10のクリーンインストールを実行。Windows10ではライセンスがデジタルライセンスになりMicrosoftアカウントと紐付くようになったので、ハードウェアの大幅な変更があってもライセンスの移行は簡単にできるはずなのだが、何故か、ライセンスの移行に失敗。一旦、ローカルアカウントを作成してから一時的にMicrosoftアカウントへ変更し、Microsoftアカウントの状態でライセンス認証を行おうとしたのだけれど、ライセンス移行画面で旧PCのライセンスが表示されるものの、そのライセンスを選択するとエラーが表示され移行に失敗する状況であった。この問題については、YuiをWindows10へアップグレードする前に使用していたWindows7のプロダクトキーを使用することで解決。その後、必要な各種ドライバや最低限のソフトウェアのインストールとWindows Updateを行い、バックアップしておいた各種データ類の復旧を行ってから常用アプリケーション類のインストールも行ってからYuiの運用を開始。

続いては、サブPCであるAiの構成更新を実行。Aiについても大幅にハードウェア構成が変わるので、構成更新前にバックアップを実行し、更新後にWindows10をクリーンインストールすることにした。AiについてはケースであるSST-TJ08-Eをそのまま流用する予定だったので、各パーツを全て取り外してから、流用するパーツ・ファン・ケースの清掃を行い、流用するパーツと新しいパーツをSST-TJ08-Eに取り付ける流れである。パーツの組み込み完了後、Windows10の再インストールを実行したところ、こちらでもYuiと同じようにデジタルライセンスの移行に失敗してしまったので、Windows10へのアップグレード前のWindows7のプロダクトキーの入力で対応した。ライセンス認証成功後、Windows Update・バックアップしていたデータの復旧・各種ドライバ・アプリケーション類の再インストールを実行し、運用を開始。

YuiとAiの構成更新でCore i7-7700K・Core i5-7600K・ROG MAXIMUS IX HERO・ROG STRIX Z270G GAMING・DDR4メモリーが浮いたのだが、このうち、Core i7-7700KとROG STRIX Z270G GAMINGについては作業用PCであるSaoriに移植することにした。SaoriについてはWindows10とFedora29のデュアルブート構成で、こちらも今回の移植で大幅に構成が変わるので、Windows10/Fedora29のそれぞれについてバックアップを実行してから移植作業を開始。一旦、ケースから流用元・流用先のパーツと必要最小限のパーツを取り外し、ケース・ファン等の清掃の後、移植する各パーツと流用する各パーツの取り付けを実行。その後、Windows10の再インストールを実行。CPU・マザーボード・メモリーをAiから移植したことで最初からデジタルライセンス認証済みになっていたが、そのままで運用するとライセンス違反になるので、Windows10へのアップデート前のWindows7のプロダクトキーの入力で対処。ライセンス認証成功後、バックアップしていたデータの復旧と各種ドライバ・アプリケーション類のインストールを行い、運用を開始。SaoriのFedora29についても再インストールを実行し、各種設定の復旧を行った。なお、Saoriの旧マザーボードであるVANGUARD B85に装備されているDisplayPortはうちの環境では正常に使用できなかったため別途ビデオカードとしてMSI GeForce GT 1030 2G LP OCを搭載していたのだが、移植したマザーボードROG STRIX Z270G GAMINGのDisplayPortはAiで使用していた時期に正常に使用できていたので、ビデオカードは取り外してCPU内蔵グラフィックスでの運用を行うことにした。

今回はYuiとAiについて大幅にCPU等の構成が変わったこともあり、構成更新前と更新後でそれぞれベンチマークを実行して比較してみた。

まずはYuiについて比較。

 

構成更新前
(Core i7-7700K)

構成更新後
(Core i9-9900K)

倍率

CINEBENCH R15 CINEBENCH-Yui-7700K CINEBENCH-Yui-9900K   
 

930cb

1986cb

2.14

3DMark 3DMark-Yui-7700K-RTX2080 3DMark-Yui-9900K-RTX2080  
 

Total:9475
CPU:5482

Total:10607
CPU:10798

Total:1.12
CPU:1.97

FFXV Benchmark Yui-RTX2080-4K-高品質 Yui-9900K-RTX2080-4K-高品質  
 

4691(やや快適)

4736(やや快適)

1.01

消費電力

Idle:61W
3DMark:396W

Idle:67W
3DMark:404W

 

CIENEBCH R15での結果については、コア数とスレッド数が倍増したこともあって、かなり向上した。ベンチマーク上のことではあるが、構成更新前後で2倍前後の差が付いたのは久しぶりかも。3DMarkについては、CPUスコアは約2倍だがGPUスコアが何故かやや減少していて、トータルでは約1.1倍。FFXV Benchmarkの結果については微妙に向上してはいるが誤差範囲のような気もする。消費電力については微増というところ。もっと増えるかと思っていた。

続いて、Aiについても比較。Aiについては運用上グラフィック関連の比較にはあまり意味がなさそうなので、3DMark・FFXV Benchmarkでの比較は行わず、CPU性能をCIENEBCH R15で比較。

 

構成更新前
(Core i5-7600K)

構成更新後
(Core i5-9600K)

倍率

CINEBENCH R15 CINEBENCH-Ai-7600K CINEBENCH-Ai-9600K  
 

656cb

1053cb

1.61

消費電力  

Idle:19W
CINEBENCH:101W

 

CPUが4コアから6コアになったことで1.5倍相当になるかと予想していたが、それより少し上乗せして約1.6倍。Core i5-9600Kの方がコア自体の性能が幾分上がっていて、シングルコアでのスコアも少し上がっているので、その影響かもしれない。消費電力については構成更新前の計測を忘れてしまったが、構成更新前の構成に変更した直後でアイドル時の消費電力を計測した際には確か25W程度だったので、少し低下。マザーボードTUF Z390-M PROの構成が比較的シンプルなことも影響しているかもしれない。

今回の構成更新は、これまでよりは前回の構成更新から時間を開けずに行った割にはCPUの性能向上幅が大きく、かなりのメリットがあるように思う。それなりにコストはかかったが、かかったコスト以上に値する十分な性能向上を図ることができた。

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