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REALFORCEデビュー。(2016/05,06)

  • Posted by: おりおん
  • PC

仕事で使用していたMajestouch TenkeyLess FKBN91M/NBについては、少し前にチャタリングが発生したためにスイッチ交換で対応を行ったのだけれど、その際に交換したスイッチについても、また、チャタリングが発生するようになった。FKBN91M/NBは使用開始から時間が経っていることと、今後、他のキーでもチャタリングが発生するかもしれないことから、他のキーボードへと入れ替えることにした。

FKBN91M/NBはCherry茶軸を採用したメカニカルスイッチキーボードで、タッチはそれなりに気に入っていたのだが、今回、思い切ってREALFORCEシリーズのキーボードに手を出してみることにした。REALFORCEシリーズのキーボードは、メンブレンスイッチ採用キーボードほどではないにしろ、やや頼りないキータッチというイメージがあったのだけれど、店頭で実際に触ってみたところ、キー荷重の設定次第ではしっかりとしたキータッチが得られることが分かった。また、REALFORCEシリーズは静電容量無接点スイッチ採用のため、原理的にチャタリングが発生しない。REALFORCEシリーズはMajestouchシリーズと比較すると価格帯がほぼ倍なので迷ったけれど、使用を決断。

最終的に決めたのは、REALFORCE 91UDK-G NG02B0(以下、91UDK-G)という製品。昇華印刷キートップ採用・テンキーレスでキー荷重が全て45g・DIPスイッチ搭載の製品である。DIPスイッチにより、ESC/全角半角キー入れ替え・CTRL/CapsLockキー入れ替え・Windows/アプリケーションキー無効化が行える。これまで、Windows上でキーボードレイアウトを変更するソフト(KeySwap)でESC/全角半角キーの入れ替えと、CTRL/CapsLockキー入れ替えを行っていたので、これがキーボード側で可能になるのも有り難い。キー荷重45gは、僕にとって最も違和感がない設定である。昇華印刷キートップは、キートップの印字が磨耗により消えることがない。これまで使ってきたキーボードは、キートップを入れ替えたFKBN91M/NB以外は一部のキートップの印字が磨耗により消えてしまっていたが、これが消えなくなる。ただ、昇華印刷は暗色のみ可能なようで、暗いキートップにさらに暗い印字となる。このため、キートップの印字がやや見にくくなる。これについては、僕は完璧なタッチタイピングはできないけれど、キートップの印字に頼り切ったタイピングはしていないので何とかなる。

で、仕事用キーボードとして91UDK-Gを使用開始したのだが、今度は、自宅PCのキーボードのキータッチが気になるようになってきた。自宅PCについてはCPU切り替え機CS1784経由で初代のMajestouch FKB108M/NBを使用していたけれど、91UDK-Gを仕事で使い出してから、FKB108M/NBのキータッチ、特にキーを押しきった後で底付きする際のタッチが気になってきたのだ。91UDK-Gのキーが底付きする際のタッチは、そこそこ固めではあるもののパーツ同士が固く当たっているようなタッチや音は無い。一方、Majestouch系でのキー底付き時には、パーツ同士が固く当たるような明確なタッチと音がある。これについてはどちらがいいかとは言えなくて好みの問題ではあると思うけれど、91UDK-Gを使い始めてから、どうやら、僕は91UDK-Gのようなタッチの方が合っているらしいことに気がついた。そういえば、91UDK-Gのタッチは、これまでPC以外で触ってきたキーボード(X68KとかNEWSとか)のタッチに近いような気もする。

ということで、自宅PCのキーボードも入れ替えたくなったので、改めて情報収集。自宅ではたまにテンキーを使うので、この時点では、テンキー付でキー荷重が同一な機種に絞ることにした。その結果、アーキサイト扱いのREALFORCE 108UD-A XE31B0(以下、108UD-A)を選択。この108UD-Aは、昇華印刷キートップ採用・全キー荷重30g・DIPスイッチ搭載の製品で、テンキーの有無とキー荷重の違いを除けば、ほぼ91UDK-Gと同じ仕様である。

108UD-Aはすぐに入手できたので、今まで通り自宅のCS1784に接続して使用することにしたのだが、ここで思いも掛けなかったトラブルが発生。108UD-Aを接続してもPCからキーボードと認識されないのだ。CS1784に108UD-Aを接続したら、108UD-Aの各インジケータは点灯しっぱなしになり、各Lockキーを押しても点灯・消灯が切り替わらない。その上、CS1784のキーボード用USBポートだけではなく汎用USBポートに108UD-Aを接続しても状況は変わらなかった。CS1784と108UD-Aに相性問題があるかもしれないと考えて情報収集してみるも、特にそのような気配はなし。

さすがに困ったので、某掲示板にて質問してみた。ほとんどの人からは問題なく使用できているとの返答があったが、1人だけから、電圧不足の可能性の指摘を受けた。他のキーボードやマウスでは問題なく動作するので電圧不足が発生しているとは予想していなかったのだけれど、念のため、手持ちのUSB電圧計をCS1784に接続して電圧を確認してみた。その結果、本来なら5V前後あるはずのUSBポートの電圧が、約3.7Vほどしかないことが判明。本当に電圧不足であったらしい。電圧不足の原因は思いつかなかったけれど、原因を絞り込むため、まずはCS1784のACアダプタの故障判定を行い、それでも問題なさそうならCS1784本体の故障を疑うことにした。

CS1784のACアダプタ単体で電圧測定を行ってみたところでは普通に5Vが出ていたけれど、ACアダプタ自体の故障のために負荷がかかると5Vを出せなくなっている可能性もあるので、新品のACアダプタを確保し、これをCS1784に接続して状況を確認することにした。その結果、新品のACアダプタを使うとCS1784のUSBポートの電圧が正常範囲である5V前後になることを確認。どうやら、ACアダプタの故障だったようだ。CS1784を購入したのは約8年前であり、それ以来ほとんど通電したままだったので、ACアダプタの寿命がきても特に不思議ではない。REALFORCE以外のUSBデバイスが普通に動いていた点についても不思議だったけれど、REALFORCE系のキーボードは静電容量無接点スイッチ採用のために比較的電力消費が多いようで、電圧不足の影響をもろに受けてしまうらしい。

ついでなので、故障したと思われる古いACアダプタを分解して状況を確認してみることにした。

CS1784-AC-Adapter 古いACアダプタのラベル。サムネイルだと分かりにくいが、
製造元はDEER COMPUTER。DEER COMPUTERといえば、
いわゆる動物電源の製造元ということで有名だったりする。
CS1784-AC-Adapter-Inside 分解してみた。どうせ処分するつもりだったので強引に開封。
分かりやすいことに、電解コンデンサ2個が妊娠状態だった。
そのうち一つは液漏れ発生。これじゃ正常動作しないはずだ。

ACアダプタ交換によりCS1784経由でも108UD-Aは正常動作するようになったので、108UD-Aを通常通り使用開始。機能的には全く問題なく使用できていたのだけれど、次第に、気になってきた点がある。どうも、キータッチが頼りなさ過ぎるのだ。キー荷重が45gな91UDK-Gと違って、108UD-Aはキー荷重が30gである。108U-A購入時にはこの15gの違いは特に気にならないと思っていたのだけれど、最終的には自分と合わなかったらしい。そのまま108UD-Aを使っていくことも考えたけれど、結局、諦めてキー荷重が45gな製品に置き換えることにし、もう一台、91UDK-Gを購入して使用することにした。テンキーありからテンキー無しに変わることで少し戸惑いもあるけれど、いずれは慣れるだろうし、キー荷重の違いによるストレスを解消できることの方が大きいので、このまま91UDK-Gを使っていくことにする。

91UDK-G使用開始に伴い使わなくなった108UD-Aについてはオークションにて処分。FKB108M/NBについても同じようにオークションで処分したけれど、これについて、予想以上にいい値段が付いた。その結果、108UD-Aの落札価格と合わせてほぼ91UDK-Gの購入価格をカバーできたのは助かった。

今のところ、REALFORCEシリーズに手を出したのは正解だったと思う。大きなトラブルでも発生しない限り、このまま使い続けていくことになろう。

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