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テレコンバータ、導入。

  • Posted by: おりおん
  • カメラ

この前の金環食撮影のあとから、テレコンバータの存在が気になっていた。手持ちのレンズを生かして焦点距離を1.4倍や2倍などに伸ばせるので、うまく使えばいい感じになりそうに思えたためである。ちょうど、数日後に金星の太陽面通過が控えていた時期であったこともあり、思い切って手を出してみることにした。

SONY純正のテレコンバータは普通にレンズが購入できそうな価格なので今回は選択肢から外し、ミノルタ製の中古のテレコンバータと迷ったあげく、ケンコー製の2X テレプラス MC7 DGX(以下MC7)を選択。購入後、いろいろとテストしてみた。

うちにあるレンズで最も焦点距離が長いレンズは500mm AF REFLEXであるが、これとMC7を組み合わせてみたところ、予想していた通り、全くAFが使い物にならなかった。AFが使えなくなるのはある程度覚悟していたのだけれど、元々甘めの画質がさらに甘くなるので、常用するには厳しい感じがする。ただ、この組み合わせはフルサイズ換算で1500mm相当の焦点距離(500mm x 1.5 x 2。1.5倍するのはα77がAPS-Cサイズのセンサーなため)と超望遠クラスになり、場合によっては使えるシーンがあるかもしれない。

次に焦点距離が長いレンズはSAL70300Gで、これとMC7を組み合わせてみたところ、一応、AFが効いているように見えた。ただし、α77のAFセンサー群のうち中央のブロックのセンサーではAFが効かず、左右のブロックでようやくAFが効く状態。その上、AF精度が悪いようでピンぼけ写真になる確率がかなり高い。つまり、実質的にはAFが使えないのとほとんど変わらない。画質面では、やや甘くはなるものの、500mm AF REFLEXとの組み合わせほどでもなく、何とか妥協出来るレベル。フルサイズ換算での焦点距離は、この組み合わせでは最大900mm相当(300mm x 1.5 x 2)と、十分、超望遠クラス。ほぼMF限定となってしまうため動きもの相手には使えないが、それ以外の用途には何とかなりそうである。

300mm-1 SAL70300Gの望遠端で撮影したものをトリミング。
(写真1)
300mm-2 上の写真の目の部分をさらにトリミング。
(写真2)
300mm-x2-1 写真1を縦横2倍に拡大。
(写真3)
300mm-x2-2 写真2を縦横2倍に拡大。
(写真4)
600mm-1 SAL70300GとMC7の組み合わせで撮影したものをトリミング。
(写真5)
600mm-2 写真5の目の部分をトリミング。
(写真6)

上記写真は全てMFで撮影。こういった撮影の場合、α77のピーキング機能とピント拡大機能は便利。

写真1・2はさすがにシャープに写っているが、MC7を組み合わせた写真5・6でも、微妙に画質が甘くはなっているものの、十分、使い物になるのではないかと思う。写真3・4と写真5.6を比較すると、MC7使用の写真5・6の方が画質が上に見える。被写体次第では逆転するかもしれないが…。

で、結論としては、購入自体は間違ってはいなかったと判断。ただ、使いどころが限定されるのは仕方ないか。

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