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ノートPC、内蔵バッテリー交換。

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのノートPCであるKanaについては、しばらく使用せずにいてメインバッテリーが放電してしまう状況になると内蔵時計までリセットされてしまう症状が発生していた。状況から察するに、内蔵時計等の電源として使用されている内蔵バッテリーの劣化が疑われたので、交換を行うことにした。

KanaはVAIO typeZ (VGN-Z90US)で、いわゆるノートPCなので、デスクトップPCのように簡単に内蔵バッテリーを交換できるような造りにはなっていない。それどころか、筐体を分解するのも難易度が高めである。手間がかかるし繊細な造りの箇所もあるので、かなり、気を遣って作業しなければならない。ただ、Kanaについては以前に行ったSSD化などである程度までは分解したことがあったので、何とかなると思って、分解作業を開始。

まずは、Kanaに搭載されている内蔵バッテリーがどのようなタイプなのか確定するために分解。詳細な分解手順については詳しいサイトがいくつかあるのでそちらに譲るとして、一旦、キーボードを外すところまで実行。

キーボードを外すだけでは内蔵バッテリーは姿を現さなかったので、今度は、キーボード下のサブフレームを取り外すことにした。SSDと光学ドライブをマザーボードに接続しているフィルムケーブルを含め、いくつかのケーブルをマザーボードから取り外した上で、取り付け金具込みでSSDも取り外し。サブフレームを取り付けているネジを外し、シリンダー部分も外して、サブフレームを取り外した。

内蔵バッテリーがマザーボードの下に配置されている可能性を否定できなかったので不安だったのだが、内蔵バッテリーは光学ドライブの奥(何かのオプションパーツ搭載用の空きエリア?)のところに両面テープで固定して配置されていた。下の写真でML1220との印字がある円盤状のパーツが内蔵バッテリーである。

調査してみたところ、ML1220は電圧3Vのコイン型リチウム二次電池とのこと。さすがに店頭に普通に並んでいるような一般的な製品ではなく、また、通販で取り扱っている店もほとんどなかった。たまたま、コネクタ・リード線付きのML1220を通販で取り扱っている店舗を発見したので、早速発注。購入価格は、商品代金と送料の合計で1700円弱であった。

下の写真で、左側の黄色い方が購入したリード線付きML1220で、右側の黒い方がKanaに搭載されていたML1220(以下旧ML1220)。新しいML1220は端子間電圧が3V弱あったが、旧ML1220の方は端子間電圧が0.7V未満というところであった。かなり、劣化してしまっていたらしい。

VAIO-Z-Battery-1

通販サイトのML1220の写真で、コネクタ部分が旧ML1220と似ているように見えたので、同じコネクタなのではないかと少し期待していたのだが、実際に手元に届いてから見てみると、サイズは似ているものの互換性はない雰囲気であった。

VAIO-Z-Battery-Connector

仕方ないので、旧ML1220のコネクタ・リード線部分をカットし、新ML1220の方もリード線をカットし、旧ML1220のコネクタ部分を新ML1220に移植することにした。リード線同士をハンダ付けで接続し、熱収縮チューブで絶縁するだけなので、作業自体は単純なもの。

VAIO-Z-Battery-2

そして、新ML1220をKanaに搭載。一応、両面テープで固定もしておいた。後は、Kanaを元通りに組み立てて作業完了。

Kanaの動作に問題ないことを確認してから、内蔵バッテリーの動作確認を実行。Kanaのメインバッテリーの残容量を減らして電源スイッチを押しても起動できない状況にまで持って行って、メインバッテリーを外し、数日の間、放置しておいた。その後でACアダプタを接続してKanaを起動し、内蔵時計がリセットされず現在の時刻を保持できていることを確認。一応、作業は成功したようだ。

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