Home > PC > サーバ、消費電力低下。

サーバ、消費電力低下。

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのサーバであるMamikoについてはFedora16を導入し運用しているのだが、どうも省電力関連の機能が十分に働いていないようであった。アイドル時でもCPUコア電圧がさほど下がらず、Fedora15での運用を行っていた時期と比較すると、消費電力が少し高めになっていた。これを解決する方法について引き続き調査していたのだが、最近になって、ようやく解決することができた。

ちなみに、Fedora15での運用を行っていた時期には、アイドル時のCPUコア電圧は大体0.9V前後まで落ちてくれていて、平均消費電力は62W前後というところであった。Fedora16導入後はCPUコア電圧が1.06V辺りまでしか下がらない状態で、平均消費電力は66W辺りになっていた。大きな差ではないけれど、サーバなために24時間運用するので、消費電力が抑えられるに越したことはない。

調査の結果、SandyBridge系のCPUを搭載した環境では起動時のカーネルパラメータに "i915.i915_enable_rc6=1" という記述を追加することで消費電力を抑えることができたとの情報が見つかったので、Mamikoの環境でもこれを追加することにした。その結果、予想以上に効果があって驚いた。CPUコア電圧はlm_sensorsの出力を信じる限りでは最低で0.75V辺りまで下がり、平均消費電力は57Wあたりにまで低下。いずれも低回転タイプとはいえHDDを6台搭載したMamikoの環境で、まさか消費電力が60Wを切るレベルにまで下がるとは思わなかった。

なお、カーネルパラメータの"i915.i915_enable_rc6=1"という記述については、CPUコア周りと言うより内蔵GPUに関するドライバの設定のようで、"Enable power-saving render C-state 6 (default: -1 (use per-chip default)" だそうである。これの詳細についてはよく分かっていないのだが、有効にしないとCPUがアイドル時にCステートC6に落ちるのを阻害しているのかもしれない。

現在、この設定でMamikoは特に不安定になることもなく安定稼働中。カーネル更新などもあって、まだ長期間の連続稼働には至っていないので、もうしばらく様子を見てみる予定。

Comments:0

コメントする

Home > PC > サーバ、消費電力低下。

Search

Feeds

Return to page top