うちのサーバであるAyakoに接続して使用するために購入したPLANEX製の小型液晶モニタLCD-7CXについて、黒背景なコンソール画面で使用していたときに輝点の多さがかなり気になっていた。細かい輝点は数え切れないほどあり、その上、目立つ輝点が数個どころか数十個、もしかすると100個を超えるんじゃなかろうかというレベルだったので、さすがにこれでは辛いと思い、PLANEXのサポートセンターに連絡して修理あるいは交換を依頼することにした。

LCD-7CX一式をPLANEXのサポートセンターに送付したところ、初期不良扱いとして交換対応してもらえることとなった。サーバ機での使用ということで使用頻度が低いとはいえ、モニター無しな状況が長期間続くのは不安があったので早めの対応を依頼。しばらくして交換品が到着。しかし、この交換品でさえ10個以上の目立つ輝点があり、細かい輝点も相変わらず多数という状況。急ぎの対応をしてもらったのでベストな対応が期待できなかったとはいえ、このレベルでも許容しがたいと考えたため、再度、状況を説明した上で時間がかかっても良いということと、品質が期待できる製品が存在しない場合は返品対応も考慮して頂きたい旨を連絡し再度交換を依頼。

今度は少し時間が経ってから交換品が届いた。今度は目立つ輝点はかなり減ったもののまだ存在し、細かい輝点も相変わらず多数、その上、縦方向に線状の輝線というべきものまで存在する状況。さすがにこれ以上交換対応を続ける訳にもいかないと考え、サポートセンターに返品対応を希望する旨の連絡を行ったところ、返品対応をしてもらえることになり、改めてLCD-7CXを送付。

LCD-7CX返品によりサーバのモニタが無くなってしまうので、改めて小型液晶モニタについて調査を開始。最低でもXGAな解像度と小型サイズを両立するモニタがないか調べていたところ、LCD-7CXより大型ではあるものの許容範囲な大きさ（13.3インチ）で、解像度もWXGA（1280x800）であるSKNET製のSK-DTV133JW2という製品を発見。正確には、このSK-DTV133JW2という製品は液晶モニタではなく小型液晶TVであるが、妙に入力インタフェースが充実していて、S端子やコンポジット端子どころか、D-Sub端子やHDMI端子まで付いている。AyakoのマザーボードであるP7H55D-M EVOにはHDMI端子が付いているので、HDMI接続で運用できそうなこのSK-DTV133JW2にかなり惹かれたわけである。発注してからすぐに届いたため、早速、Ayakoと接続して運用を開始。

実際にSK-DTV133JW2の使用を開始するまでは、ネイティブ解像度であるWXGAをLinux上で正しく認識できるか不安であったのだが、実際に使用してみるとあっさりと解像度を自動認識しWXGAでの画面が表示され一安心。ただし、コントラスト比はあまり高くない方（カタログ上では300:1）なTN方式液晶ということで、黒浮きは強めで視野角も狭いし、発色もそんなに良い方ではない。何とか妥協できる範囲ではあるけれど。あと、X-WindowでのGUI状態でしばらく使用すると画面更新が停止するという症状が発生するようになった。HDMI接続で発生するのかと考えてD-Sub接続に変えてみたのだが同様にして症状が発生。この症状については、デスクトップ効果としてCompizを使うのをやめてみたらあっさりと解消。ディスプレイドライバに何か問題があったらしい。HDMI接続なのでSK-DTV133JW2側のスピーカからPCの音を鳴らせると期待したのだが、現時点ではまだ無理のようだ。ドライバのアップデートで可能になることを期待。

なお、このSK-DTV133JW2は基本的には液晶TVなので地上デジタルチューナが装備されている。せっかく付いているのでTVも見てみたいと考え、長めのアンテナケーブルを確保してTVの受信設定も行ってみた。TVの画質については妥協できる範囲ではあるが、やや縦長の表示になる。液晶パネル自体のアスペクト比が16:10なWXGA画面にアスペクト比16:9な地上デジタル放送を表示する際に画面いっぱいに拡大表示する仕様らしく、結果的に縦長表示になるようだ。そんなにTV機能は重要視していなかったので許容範囲ではあるが・・・。内蔵スピーカもあまり当てにはしていなかったけれど、普通に聞ける音にはなっている。ちなみに、SK-DTV133JW2の入力切り替えには癖がある。入力切り替えボタンを押すと入力メニューが表示されるので、上下ボタンで希望の入力を選択して決定ボタンで決定しなければならない。他のTVと同じように、入力切り替えボタンを押すごとに入力を順送りで切り替えて欲しいところではある。

今回のモニタ換装の結果、サイズはかなり拡大したものの解像度が増えた。今のところ、満足度はそれなりに高い。