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ダウンローダ、更新

  • Posted by: おりおん
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うちでダウンローダとして稼働しているAiについて、構成を一新。この時点で、シングルコアで動作しているPCはノートPCを除けばAiだけで、重い処理が一つでも動いてしまうと全体的に処理が引っ張られてストレスが溜まり、いずれはデュアルコア以上の構成にするつもりであったのだ。

新しい構成としては、少し前に発表されたSanta Rosaプラットフォームを採用しようと考えていたのだけれど、Santa Rosaプラットフォームを構成するマザーボードが市場に出てくるのにもうしばらくかかりそうな気配であったので、構成更新はもう少し待った方がいいのかなとも考えていた。そんな間に、AMD陣営から低消費電力版(45W)のAthlon X2 BE-2350というCPUがまもなく登場するとの情報を知り、マザーボードも低消費電力の統合型チップセットAMD690G + ATI SB600を採用した製品が既に何種類か販売されていたため、今回は思い切ってこちらの構成を採用してみることにした。なお、ケースについては、先代Aiのように小型キューブベアボーンではなく、小型のMicroATX対応のケースとして、Antec製のNSK3400という製品を採用することにした。NSK3400については、フットプリントがキューブ系ケースとほとんど変わらず、かつ、あまり背が高くないケースで、静音志向の設計になっているところに惹かれたわけである。

Athlon X2 BE-2350の販売開始日に梅田のSofmapに寄ってみたところ、既に在庫があり、その上、NSK3400の在庫も確認できたので、Athlon X2 BE-2350・M2A-VM HDMI・メモリー2GB・WD5000AAKS・FDD・NSK3400・Windows Vista Ultimate 32bit版をまとめて購入。さすがに手で運べる量と重さではなかったので、一緒にキャリーも購入し、これにNSK3400を乗せて運ぶことにし、それ以外はまとめてリュックに詰め込んで運ぶことにした。

帰宅後、平日ではあったが組み立てを開始。組み立て自体はさほど困難ではなかったが、ハードウェア面の組み立てが一通り完了して電源を投入してみたところ、電源あたりから嫌な高音、いわゆるコイル鳴きが聞こえてくることに気づいた。鳴きっぱなしというわけではなく、CPU等の処理の負荷に応じて鳴いたり鳴かなかったりという感じで、静音志向の僕としてはかなり耳障りに感じられる音であった。試しに電源をNSK3400標準装備のSU-380からサブマシンMamikoで使っていたTorica Chronosに入れ替えて動作させてみたところコイル鳴きは発生しなかったので、いわゆる電源と各パーツとの間での相性問題に引っかかってしまったらしい。SU-380の静音性についても満足できなかったため、別途、Seasonic製のSS-410Cという12cmファン搭載電源を確保し、SU-380と換装。SS-410Cでコイル鳴きが発生しないという保証はなかったけれど、コイル鳴きが発生しないことを確認でき、一安心。静音性能についてもSS-410Cの方が上であり、静音性の向上という意味でも換装して良かった。ちなみに、NSK3400の電源搭載スペースはかなりぎりぎりであり、SS-410C搭載状態では以下の写真のような感じになる。

NSK3400+SS410C

NSK3400はデュアルチャンバー構造になっていて、5インチベイ+電源搭載スペースとマザーボード側が仕切られているため電源搭載スペース下側には開口部がない。このため、SS-410Cのような電源下部にファンを搭載しているタイプの電源は、普通と反対の向き、つまりファンを上側にして装着する必要がある。NSK3400自体はちゃんと反対向きにも電源を搭載できるように電源を固定するねじ穴がどちら側の配置でも対応できるようになっていて、かつ、電源搭載スペースの上から外気を導入できるように上部カバーに開口部がある。なお、搭載している光学ドライブはパイオニア製のDVR-A10Jで、ドライブの奥行きは普通な方である。奥行きが短いドライブだともう少し余裕が持てるのかもしれない。

ハードウェアの組み立てが完了し、続いてOSの導入を開始した。今回は、やや冒険かなとも思いつつ、Windows Vista Ultimate 32bit版も同時に購入していたので、これを導入開始したのだが、なかなか、一筋縄ではいかなかった。Windows VistaはSerialATAのAHCIモードが標準状態で使用可能とのことであったので、BIOSセットアップ画面にてAHCIモードに設定した後、インストール作業を開始したのだが、初回の再起動の後、画面がブラックアウトしたままHDDをアクセスし続ける状態に陥った。HDDのアクセスランプがたまに点滅していたのでハングアップしたというわけではなさそうであったが、あまりに時間がかかるので一旦電源を強制的に落とし再度インストール作業を開始してみた。しかし、状況は同じであった。この時点ではまだ知らなかったのだが、サウスブリッジにATI SB600を採用したマザーボードにてAHCIモードを有効にしてWindows Vistaをインストールするとインストールに時間がかかってしまう症状が報告されていて、MicrosoftのKnowlegdeBaseにも情報が掲載されていた。この症状を完全に回避するためには、AHCIモードでのインストールをあきらめるしかない気配であったため、仕方なく、AHCIモードではなくIDEモードにてインストールをやり直し、ネットワーク・ディスプレイ・サウンド等、一通りのドライバインストールが完了するところにまで持ってこれた。

これで、ようやくソフトウェア環境の整備に取りかかれると思い、各種ソフトウェアのインストールを開始したのだが、またもトラブル発生である。AIはDVI対応CPU切り替え機CS-1764経由でディスプレイ・キーボード・マウスを接続していたのだが、時間がかかる作業を行わせている間は別のPCへと表示を切り替えて、再びAIの表示へと切り替えてみると画面がブラックアウトしたままになる症状が発生してしまった。ディスプレイドライバを導入する前はこのような症状は発生していかなったので、ディスプレイドライバ側の問題を疑い、マザーボード付属のドライバではなく最新のドライバ(この時点ではCatalyst 7.5) をインストールしてみたが、ブラックアウトする症状は無くなったものの、今度は画面表示を切り替えた後に画面解像度が強制的に1280×720に設定されてしまう状態になってしまった。画面がブラックアウトするよりマシとはいえ、本来の解像度が使用できないため、よろしくない状態である。このような状況のため、Windows Vistaのインストールを一旦あきらめ、旧AIでも使用していたWindows XPを再び使用することにし、インストールを開始。AHCIモードでのインストールではあったが、今度は特に問題は発生せず、比較的あっさりとインストール完了。各種ソフトウェアのインストールも問題なく完了し、一安心。

この状態で軽く動作テストなどを行いってみたところ、何とかなりそうな感じでそのまま運用を開始してもよかったのだけれど、数点、気になった点があったため、ハードウェアに手を加えることにした。変更箇所は、以下の通りである。

  1. NSK3400のLEDを換装:HDD LED・電源LEDとも高輝度青色LEDが使用されていて非常に眩しいので、HDD LEDについては赤色LEDへと換装し、電源LEDは元の5mm径青色LEDから3mm径青色LEDへと換装。
  2. ケースファン換装・追加:ケース背面の排気ファンをS-FLEX SFF21Fへ換装し、ケース前面に鎌フロゥ9cm超静音タイプを装着。
  3. CPUクーラー換装:リテールクーラーから、ZALMAN CNPS8000へと換装。ただし、CNPS8000のヒートパイプがそこそこ出っ張っていて、SocketAM2近くの電解コンデンサまたはメモリスロットに干渉してしまうため、メモリスロットのSocketAM2側の使用をあきらめ、遠い方の2スロットを使用することで対処。
  4. ファンコントローラ追加:ケースファンはAINIEX FC-03Uで制御し、CNPS8000のファンはマザーボードのQ-Fan機能を有効にした上でWIDEWORK WJAX-003を経由して接続。Q-Fan機能だけでは回転数をさほど落とせないので、このような接続になっている。
  5. チップセットヒートシンク換装:M2A-VM HDMI標準のノースブリッジ・サウスブリッジのヒートシンクはやたらと熱くなるので、ノースブリッジ側はZALMAN ZM-NB47Jへ、サウスブリッジ側はZALMAN ZM-NB32Kへと換装。ZM-NB32Kは問題なく装着可能であったが、ZM-NB47JはそのままだとCNPS8000とPCI-Expressコネクタに干渉してしまう。このため、ZM-NB47Jの一列分を金鋸で切断し、ZM-NB47Jとクリップを針金で結んで固定。

ZM-NB47Jはこんな感じで一列分切断。金鋸での作業だったが、少々きつかった。手作業なので見た目はいまいちだけど、気にしない。

ZM-NB47J切断

ヒートシンク換装の結果はこんな感じ。ヒートシンクの温度が、「やたらと熱い」→「少し熱い」になったので、換装の意味はあったようだ。

M2A-VM HDMI ヒートシンク換装

CNPS8000とZM-NB47J改の干渉度合いはこんな感じ。ぎりぎりである。ZM-NB47Jの固定には元のヒートシンクと同じやり方が使えなかったので、苦肉の策として手持ちの針金で固定。かなりしっかりと固定できているので、当面はこれで大丈夫であろう。

M2A-VM HDMI ヒートシンク干渉

ちなみに、この新しいAIの構成での消費電力は、電源管理OnのWindowsXPアイドル状態で50W程度、CPUフルロード(SuperPI 2プロセス同時実行)で85W程度というところ。旧AIの構成よりはさすがに電気食いだけれど、パフォーマンスも確実に上がっているので妥協するしかない。静音性もある程度確保できているので、とりあえず、この構成でしばらく運用の予定である。

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