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ダウンローダPC、構成更新(2009/08)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちでダウンローダPCとして運用しているAiについて、しばらく前から前触れ無くリセットされる症状が発生するようになった。症状発生時には、ブルースクリーンにさえならず、完全にリセット状態になり再起動する状況であった。最悪の場合は一日に数度、そうでなくても数日に一度は発生するので安定した運用ができない状況であり、少々困ってしまった。ハードウェア面の各種チェックを行ってみても特に異常が検出されず対処が行えない状況になったので、最終的に、マザーボード・CPUを入れ替えて様子を見ることにした。

入れ替える構成については、今回はAMD系ではなくIntel系のCPUを使って低消費電力かつさほどコストがかからない構成を目指して検討。当初は、Intel G43チップセットを搭載したマザーボードとCore2Duo E7300あたりのCPUを組み合わせるつもりだったのだが、G43チップセットの統合グラフィックス機能は、パフォーマンスは十分あるけれどさほど低消費電力でない気配だったので、他の選択肢を検討。その結果、NVIDIAの統合チップセットGeForce9300/9400が低消費電力かつ良いパフォーマンスを発揮してくれそうだったので、こちらを採用することにした。CPUについても、Core2Duo E7300よりはコストパフォーマンスが高そうなPentium E6300の存在に気がついたので、こちらを選択。

CPUは比較的すぐに確定したのだが、少々迷ったのがマザーボードの選択である。最終的に候補として残ったのはGeForce9300を搭載したAsustek P5N7A-VMとGeForce9400を搭載したGIGABYTE GA-E7AUM-DS2Hで、チップセットの違い以外には特に差が無く販売価格も変わらないという悩ましい状況であった。パフォーマンスを重視すれば間違いなく上位チップセットを搭載したGA-E7AUM-DS2Hになるし、こちらの方が消費電力が低いとの情報もあった。しかし、最終的にP5N7A-VMを選択。僕がAsustek派であることも大きかったのだが、これまでAiに搭載して使っていたのがGIGABYTE製のGA-MA78GPM-DS2Hということで、何となくGIGABYTE製を避けたい気分があったことも理由の一つ。

で、P5N7A-VMとPentium E6300を購入して、Aiに組み込む作業を開始したのだが、ここで一つ誤算が発生。これまで使用していたCPUクーラーであるSAMURAI Zが使えないことが分かったのだ。より正確に言うと、取り付け自体はできるのだが、ケースに収まる方向に取り付けるとCPUソケット横のコイルとSAMURAI Zのベース部分が干渉し、コイルとベース部分が干渉しない向きにSAMURAI Zを取り付けるとケースに入らないという状況である。このため、別のCPUクーラーを確保することになった。代わりのCPUクーラーの選択でも少々迷ってしまったが、最終的にSAMURAI Zの後継機種なSAMURAI ZZを選択。これの装着にもかなり苦労したが、何とか装着完了し、ケースへも組み込み完了。

CPUもチップセットも変わったのでOSについてはクリーンインストールすることにし、あらかじめバックアップを取っておいてからインストール作業を開始。Windows Vistaのインストール作業と各種パッチの適用の後、必要なアプリケーション類のインストールを実行。必要最小限の環境が整った状態で念のためOrthosによる負荷テストも行ってみて、特に問題がなさそうな感じであったので、正式に運用を開始することにした。

参考までに、構成変更前後の消費電力やベンチマークと、構成変更後のエクスペリエンスインデックスなども晒してみる。

消費電力は以下のようになった。アイドル時の消費電力は増えたがフルロード時の消費電力は逆に低下している。

起動時

アイドル時

CPUフルロード 平均 

旧構成 

75W

38W

85W

 ?

新構成 

68W 

44W

82W 

 55W

CrystalMark2004でベンチマークを取ってみた結果は以下の通り。CPUの動作クロックが上がったこともあり、以前の結果よりパフォーマンスが上がっている。グラフィックス系のスコアが上がっているのは、以前の構成と異なりチップセットからメモリに直接アクセスできるようになったことが影響しているのだろうか。

cm-ai-200908 (詳細な内容はこちらを参照)

Windows Vistaのエクスペリエンスインデックスは以下の通り。やはり、以前と比較するとグラフィックス系のスコアがかなり上がっている。メモリアクセスについては、CPU直接接続からチップセット経由接続に変わった影響が出ているようで逆に低下している。

AiのWindowsエクスペリエンスインデックス 200908

ベンチマーク上においては、総合的には予想以上にパフォーマンスが上がっていたが、実使用上では、残念ながら体感できるほどの差は無し。

なお、運用中にチップセット温度がかなり上がってしまい気になったので、6cmなファンを用意しチップセットに風を当てるようにしてみた。ファン無しの状態だと80度を超えそうな勢いだったが、ファン追加後は60度以下に収まって、いい感じである。この状況で正式運用を行っているが、今のところ、以前のような突然のリセットは発生していない気配。安定性を確保できたようで一安心である。

今回の構成更新にて余ったCPU・マザーボード等については、作業用PCであるYukoへ搭載することにした。こちらの経緯も長くなるので別記事にて後ほど記載の予定。

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