うちにはノートPCとしてKana(VAIO typeZ)と旧Chiwa(InterLink MP-XP741)があり、このうちKanaを仕事場で使用し、自宅でのちょっとした作業の際にChiwaを使用していた。この2台のうち、Chiwaは電源部分の故障で処分することになったので自宅用のノートPCが空席になってしまい、時々、不便に感じるようになった。また、Kanaについては仕事場で使っているとはいってもメモ代わりや資料表示用程度でさほど性能を要求されないこともあり、typeZのスペックではオーバースペックだと感じるようになった。そこで、仕事用としてもう少しスペックが低めのノートPCを用意して、Kanaを自宅用に回すことにした。かなり迷ったあげく、仕事用PCとしてDell Latitude E4300を購入することになった。

当初は、前から興味があったネットブック系を導入しようとしたのだが、気になったのが画面の解像度である。この時点でのネットブックはほとんどがWSVGAな液晶で、仕事で使うには少々厳しい。WXGAな液晶を装備したネットブックも無かったわけではないけれど、価格帯が上がってしまい、もう少し予算を積めば普通のノートPCに手が届く。ネットブックとノートPCだとスペックにも相当の差が出てくるので、ハイスペックを求めてはいなかったものの、似たような価格ならスペックがいい方を選びたくなった。で、ノートPCの中から選択することにした。

持ち運びを考慮して液晶サイズが12～13インチで2kg以下なモデルという条件を設定し、コストパフォーマンスとデザインを比較して検討した結果、最終的に、DellのLatitude E4300に決定。ThinkPad X200シリーズにも強く惹かれたのだが、タッチパッドがないことがネックになって、リストから外れた。Latitude E4300については、BTOにて必要なスペックを絞り込んだ結果、送料込みで15万円を少し切る程度の値段になった。もう少し安く上げるつもりだったので微妙に予算オーバーではある。ちなみに、スペックの概要は、

• Windows Vista Business 32bit
• Core 2 Duo SP9400 (2.4GHz FSB1066MHz 二次キャッシュ6MB Penrynコア）
• チップセット内蔵グラフィックス（Intel 4500MHD)
• メモリ4.0GB （2GB×2）
• 13.3インチ 1280×800ドット(WXGA) LEDバックライト液晶
• 160GB HDD (7200rpm)
• DVDマルチドライブ
• 有線LAN（GbE）
• 無線LAN（IEEE802.11b/g/n)
• 6セルバッテリ

というところである。Bluetoothを付けるかどうか迷ったのだけれど、最終的にカット。

LatitudeE4300に決めた理由の一つに、デザインがある。今まで、DellのLatitudeシリーズはデザインがいまいちな印象があったのだが、去年に発表されたEシリーズはすっきりとしたデザインになった。

少しわかりにくいけれど、天板はマグネシウム製でヘアライン仕上げが施されている。以前のシリーズのように無骨なDellロゴはなく、控えめなロゴが付いているのですっきりしている。6セルバッテリ装備のため、バッテリ部分が後ろに出っ張っている。

キーボード側もすっきりしたデザインである。一つ気になるとすれば、カーソルキーの近くにPageUp/PageDownキーが配置されていること位か。

で、このマシンを、改めてChiwaと命名。以下、あまり意味のないことではあるが、Kanaと比較してみた。

幅はほとんど変わらないが、液晶サイズが違うのでKanaよりChiwaの方が奥行きが少し長い。6セルバッテリを装備しているためか、Chiwaの方が重め。Kanaの重量は約1.5kgだが、Chiwaの重量は約1.8kgである。

モバイルノートPCではハイスペックな部類に属するVAIO typeZなKanaと比較すると、Chiwaの液晶は解像度だけではなく色の純度も劣る。たまたま外れを引いたのかもしれないが、Chiwaの液晶はコントラストが悪目でやや緑っぽい発色だった。ただし、カラー調整を行うことで何とか気にならないレベルには持ってこれた。なお、液晶のドット不良は皆無。この点については当たりを引いたらしい。

Chiwa復活により、当初の予定通り、Kanaを自宅用、Chiwaを仕事用として運用を開始。Chiwaは十分なスペックがあるので、仕事用として数年の間は使っていけそうである。液晶の発色だけは誤算であったが、仕事用としては必要十分であるので、何とか気にしないことにする。