先月に追加した作業用PCであるYuko(旧名Shizuka)は、ほぼ問題なく稼働していたのでこのまま運用していってもよかったのだけれど、やはり、いくつか気になる点もあった。このままの構成では根本的な解決はできないことが分かってきたため、仕事が一山越えた勢いもあり、思い切って入れ替えてしまうことにした。
気になった点としては、以下のようなものがある。
- 電源の排気ファンが非常に五月蠅い。これについては、Seasonic製の静音タイプSFX電源SS-300SFDを強引に外付けして逃げていたが。
- オンボードUSBとPC切り替え器CS-1764との相性問題。単発のキー入力をしてもキーリピートが入ってしまう症状が頻発し非常にうざったい状態であった。CS-1764を経由しないと問題は発生しないので、直接接続で逃げるという手も無いわけではなかったが・・・。
- チップセットが古いためオンボードにSerialATAが無い。SATA2I4-LPPCI経由でSerialATAなHDDを接続することはできるものの、この接続形態だと、Windows上では動作しないHGST製のチェックツール類からは認識されない。
上記の問題はいずれも最近の世代のマザーボードや電源を使うと解決できることが分かっていたので、結局、NEC MATE MA14T/Eでは、僕が意図する運用をこなすには世代が古すぎる、ということらしい。大丈夫だと予想して手を出したのだが、見通しが甘かったようだ。
で、仕事が一山越えた勢い(?)を利用して、構成を一新することにした。今回も、作業用として長時間運用する可能性があることと、設置場所に限界があることから、比較的小さめのケースを採用し、かつ、静音性を備え、その上でコストも低めの構成を検討することにした。ケースとドライブ類以外はダウンローダAiとほぼ同じ構成(Athlon X2 BE-2350 / M2A-VM HDMI / Memory2GB)になってしまったが、現状でパフォーマンスと静音性とコストを考えた結果、この構成に落ち着いた。
ケースについては、少々迷ったあげく、InWin製のIW-BL631BS/300という製品を選択。比較的コンパクトで、かつデザインもそこそこ気に入ったからである。電源についてはTFXというあまり店頭では見かけないタイプなので、動作音が気になっても簡単に換装できそうになく心配ではあったが、十分、というよりかなり静かな電源で一安心である。
IW-BL631BS/300の3.5インチシャドウベイは一応2つあるということだが、そのうちの一つは、ケースを横置きした状態で言うと5インチオープンベイの下で、かなり窒息状態な場所にある。当初は、ここにHDD(Seagate ST3250823AS)を設置して数時間運用してみたところ、HDD温度が50度を超えてしまい、かなり心配になった。もう一つのシャドウベイは3.5インチオープンベイの下で、こちらはケースファンが近いこともありマシな方ではあったが、マザーボードの上にHDDが被る状態になり、その場所はYukoで採用したマザーボードM2A-VM HDMIのSerialATAコネクタの真上になる。このため、SerialATAケーブルとHDDが干渉気味になってしまい心配になったので、HDDは3.5インチオープンベイ側に搭載することにした。
また、IW-BL631BS/300のケースサイズは取扱元・製造元の情報では96(幅)×365(奥行き)×330(高さ)mmとなっているが、実際には奥行きはもっとある。実測では、電源ボタンやI/Oブラケット部分の出っ張り部分を考慮すると410mmほどはあるのではと思う。この奥行きの小ささも購入理由の一つだったので少しだまされた感じがするが、何とか、設置場所の限界以下ではあったので気にしないことにする。
もうひとつ。今回購入したIW-BL631BS/300に標準で搭載されていたケースファンは80x25mmタイプで、爆音とまではいかないものの比較的ノイズレベルが高めであった。ファン自体は汎用品で換装も楽だったので、とりあえず、山洋電器製のサーミスタ内蔵可変速ファンへと換装。これでだいぶ静かになったけれど、また、換装するかもしれない。
HDDについては、当初、手持ちのHDDのうち余っていたSeagate ST3250823ASを搭載したのだが、結局、動作音と消費電力を低減したくなり、改めてHGST製のHDP725025GLA380(250GB/バッファ8MB)を購入して換装。320GBでバッファ16MBなHDP725032GLA360との値段差はさほど無かったので迷ったのだけれど、250GBプラッタ採用世代で容量が250GBなら確実に1プラッタ250GBだろうということで、HDP725025GLA380を採用。320GBという容量の場合、250GB単位で割り切れないので旧世代の160GBプラッタ採用では無かろうかと疑ってしまったのである。
構成が確定したので、例によって手落ちのWindowsXPをインストールし、各種環境も整備。動作についても問題ないようだ。HGST系のツールも無事に起動でき、HDDも問題なく認識できている。PC切り替え器CS-1764との相性問題もほとんど無く、この構成で運用することに問題は特になさそう。しばらくはこれで様子を見ようか。
なお、今回の構成更新により、Seasonic製SFX電源SS-300SFDが浮いた。オークションに出す等で処分することも考えたけれど、以前から気になっていたダウンローダAiの電源周りのスペースの窮屈さと電源自体のオーバースペックな状況(実消費電力100W以下なのに搭載電源SS-410Cの出力は410W)を解決するため、AiにSS-300SFDを搭載することにした。この電源換装でAiの5インチベイに余裕が生まれたため、サイズの問題で仕方なくサブマシンMamikoに装備していたDVD-RAMドライブSW-9576-CをAiに搭載し、それまでAiに搭載していたPlextor製PX-760AをサブマシンMamikoへ搭載。また、SS-410CについてもサブマシンMamikoへ搭載。それまで搭載していた電源(TORICA Chronos 500W)はとりあえずキープしているが、オークションで処分予定である。
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