前から、夏場や冬場の帰宅時には空調をあらかじめ入れておきたいと考えていたのだが、自室に装備されているエアコンは高機能ではないのでタイマー機能も「何時間後にON/OFF」という操作にしか対応していない。このため、以前は出勤時にあらかじめタイマーを仕掛けることで対応していたのだが、少し前にELPA製のプログラムタイマー付きエアコンリモコンRC-32ACを導入し、時間帯指定でのエアコンON/OFFができるようになった。これでだいぶ便利にはなったのだけれど、まだ、いくつか不満点もあったので、さらに改善したいと考え、調査することにした。

調査の結果、導入することにしたのはラトック製のスマート家電コントローラRS-WFIREX3である。この製品は、

• WiFi接続でLANに接続可能で、スマホからの操作により各種家電製品を操作できる
• 外出先から家電を操作することができる
• タイマー機能はRC-32ACより柔軟に設定可能
• スマートスピーカーと併用することで音声による家電操作も可能
• 各種リモコンプリセットの他に学習リモコン機能もあり

という特徴がある。今回は、タイマー機能の柔軟さを重視してこの製品を選択した。外出先からの操作が可能な点についても、あると便利だとは以前から思っていた。実は、ラトック製の初代スマート家電コントローラREX-WFIREX1が出た頃から興味はあったものの手を出してはいなかった。今回は、思い切って手を出してみることにしたのである。

RS-WFIREX3は通販にて購入。RS-WFIREX3はUSBでの電源供給が必要なので、別途、USB電源アダプタも確保。自宅のWiFi環境は許可した機器以外は接続できないようにしているので、RS-WFIREX3の接続を許可し、接続を確認。RS-WFIREX3の操作は基本的にスマホから行うことになるので、スマホに専用アプリをダウンロードし、初期セットアップ後、各種設定を行っていった。自室のエアコンはPanasonic製なので、Panasonic製エアコンのリモコンプリセットを選択し、エアコンを操作可能なことも確認。

専用アプリで行うタイマー設定については、設定したい機能とスケジュールの組み合わせで行うようになっている。そこそこ柔軟に設定可能で便利ではあるものの、不親切なところや機能不足に思えるところもある。最も気になるのが、アプリ上でタイマー設定したい機能を変更できないこと。例えば、エアコンの設定温度や風量などを変更したくても、既存の設定を編集することはできず、新たに設定を追加した上で、以前の設定を削除する、という形になる。普通に設定を編集できてもいい気がするので、いずれはアプリのアップデートで改善されることを期待する。また、タイマー設定の設定可能なスケジュールの数が仕様によると最大28件となっているが、これはもっと増やして欲しいところである。何故なら、日単位の繰り返しスケジュールが1日ごとに1件消費するためである。例えば、平日（月曜～金曜）の特定の時間にエアコンをONにするというスケジュールを追加した場合、設定数としては1件ではなく5件（月曜～金曜までそれぞれ1件とカウント）になる。同じように平日の特定時間にエアコンOFFにしようとすると5件消費するので、これだけで28件中10件消費、ということになる。各スケジュールについて複数の操作を割り当てることはできるので、同じ時間に別家電の操作を行う分にはスケジュールは追加で消費することはなさそうである。ただ、いろいろな家電を別々のタイミングで操作したいとすれば、スケジュール数が心許ないように思う。これは改善して欲しいところだけれど、アプリだけ、あるいはRS-WFIREX3のファームウェアの更新で対応できるのだろうか。

RS-WFIREX3の宅外操作機能についてはそんなに頻繁には利用していないけれど、便利ではある。平日は上記のようにエアコンの定時ON/OFFを行っているが、生活パターンが変わる休日についてはスケジュールを設定していないので、外出時、帰宅前に外出先からエアコンをONにしたりしている。

全体的に言って、このRS-WFIREX3の導入は正解だったとは思う。ただ、上記したように不満点もあるので、改善されることを期待。