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サーバ、ケース換装。(2017/03)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのサーバであるKanaについては、これまでケースとしてAntec P183を採用していた。このP183は良いケースではあるものの、購入から既に7年以上経過していることもあり、設計の古さが気になり始めていた。で、そろそろ新しいケースに入れ替えたくなり、情報収集を開始。

今回Kanaで採用するケースの条件として、以下のものを設定した。

HDDを6台以上搭載できること

Kanaはサーバなので、HDDの搭載可能数はかなり重要。

静音志向であること

Kanaは24時間運用するため、なるべく静かである方が良い。

HDDの振動を考慮したマウント方法

HDDの振動がケースに伝わりにくいマウント方法が必要。

MicroATX対応であること

なるべくコンパクトにまとめたいため。
マザーボードもMicroATXなのでATX対応は不要。

上記条件を満たすケースはほとんど無かったが、Fractal Design製のDefine Miniという製品が全ての条件を満たしていることが分かり、手を出すことにした。Define Miniは、MicroATX対応・HDD6台搭載可能・ゴムブッシュ付きのHDDマウンタ採用の製品である。Define Miniは基本的に静音志向の製品であり、ケース内には吸音材を採用している箇所も多いため、静音性についても期待できそうだった。

Define Miniは通販で無事に入手することができたので、週末になって時間が取れてから、P183から各パーツをDefine Miniへ移植する作業を開始。ケース以外の各パーツはそのまま流用するため清掃作業も行ったけれど、移植作業より清掃作業の方が時間がかかった気がする。そこそこ疲れた。

移植作業はほぼ問題なく完了したけれど、二つほどトラブル(?)発生。一つは、Define MiniのCPUカットアウトとKanaのマザーボードGRYPHON Z87のCPUソケット位置が合っていない点。

DefineMini-CPU-Cutout

Define MiniのCPUカットアウトが微妙に狭く
GRYPHON Z87のプッシュピン穴に被ってしまう。

このため、マザーボード背面にネジ止めするタイプの
バックプレートはマザーボード装着後にネジを締められない。

CPUカットアウトがあるので、マザーボード装着後に
CPUクーラーを装着しようとしたら無理なことに気がついた。
仕方なく、マザーボードを取り外してCPUクーラーを装着し、
再度マザーボードを装着。

もう一つは、サイドパネル取り付けネジの精度の悪さである。右サイドパネル側のネジは問題なかったけれど、左サイドパネル側の下側ネジが元から斜めになっていて、取付が非常に固い上にきっちりと締め付けられない状況だった。この点についてはどうしようもないので、取り付けねじを少し大きめのローレットネジに変えて対処。

移植作業完了後、無事にKanaを起動できることを確認できたので運用を開始したのだが、いくつか、このままで運用するには辛い状況が発覚したため、対処を行うことにした。

一つは、電源インジケータが眩しすぎること。Define Miniの電源インジケータは、電源スイッチ回りのクリアパーツを高輝度青色LEDで光らせることで実現している。このLEDが無駄に明るすぎるのだ。この件については、電源インジケータ用のLEDを換装することで対処することにした。

DefineMini-LED-1

電源インジケータ用の高輝度青色LED(右側)を
普通の輝度の緑色LED(左側)に換装。

LEDはハンダ付けされていたので
ハンダを溶かして緑色LEDをハンダ付けし直し。
熱収縮チューブでショート対策も実行。

DefineMini-LED-2

Define Miniの電源LEDは電源ボタン回りの
クリアパーツに差し込まれていたので、
再度、差し込み直し。

DefineMini-LED-3

電源ボタン回りのクリアパーツから
ケースサイドのスリットを通して
盛大に光が外に漏れるため、適当にカバーを装着。

カバーは厚紙で適当に現物合わせで作成。
普段は外側から見えないので、これで良し。

次に気になったのが、エアフローである。Define Miniは静音志向でどちらかというと窒息系のケースであるのだが、一応、エアフローについては考慮されている気配。ただし、詰めが甘いようだ。

DefineMini-Bay-Cover

前面ファン部分にはフィルターが付いているものの
5インチベイのところは吸気が素通りしてしまう構造。

HDDの冷却を考慮し、吸気は可能な限り前面ファン側から
行ってもらうために、5インチベイは蓋をして対処。
蓋の素材は手元にあった発泡PP素材。

同様の理由で、ケース底面の吸気穴も塞いである。

ちなみに、前面ファンのフィルタ前にはカバーがあるが
これの存在意義が感じられない上にファンの吸気の抵抗に
なっていると感じられたため、カバーは撤去済み。

もう一つは、HDDのインジケータがない点である。HDDのインジケータがなくても運用上の問題はないと言えなくもないけれど、やはり、HDDインジケータは欲しい。当初はHDDのインジケータ用LEDをケース外側に引っ張り出して確認できるようにしていたのだが、あまり美しくないので、根本的な対処をおこなうことにした。

DefineMini-HDD-LED-1

アルミ板を適当にカットして曲げ、中央部に穴を開けて、
そこに赤色LEDを装着。

DefineMini-HDD-LED-2

これをDefine Miniの電源スイッチ回りのクリアパーツに
装着。

ちなみに左写真は初期状態。
このままではケースに組み込めなかったので、
アルミ板の一部カットやLEDの加工も行って、何とか
装着。

DefineMini-HDD-Indicator

電源インジケータとHDDインジケータの光り方は
こんな感じ。(アニメーションGIF)
暗めに写してある。

こんな感じで、いくつか対処を行った上でDefine Miniを使ってKanaは運用中。P183時代より、ケース内温度・HDDの温度が数度上がってしまったのが気になるが、とりあえずは、このままで行く予定。真夏の時期に、場合によっては追加の対処を行うかもしれない。

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